
医療コンシェルジュは、患者のエージェント(代理人)として最適医療機関の選定やセカンドオピニオン的なアドバイスを行い、また病院内をガイドする等して待ち時間の短縮や効率的な受診を実現するものです。
このコンシェルジュ・サービスは、医療機関やドクターにとっても負荷の軽減をもたらすので、より親切な対応や経営の効率化をもたらすという効果が期待されると同時に、医療機関にとってもサービスレベルの高い病院としての評価にもつながります。

患者さまが安心して納得できる医療をうけられるよう、診察や検査等の事前予約と担当医との事前打合せを行うことにより、受付での待ち時間の短縮や診療内容や所要時間、必要な窓口支払い金額などを患者さまに予めお伝えできるよう、専任のコンシェルジュがサポート致します。

事前に患者さまの情報を頂くことにより、インフォームドコンセントを推進し、セカンドオピニオンが受けやすい環境づくりを支援します。高度先進医療の適否や医療保険の適用手続等の経済支援(ファイナンス)の相談にも応じます。

病院や診療所などの医療機関が本来の役割を果たして経営の安定を図れるように、患者さまを最適な治療技術を持つ医療機関へ導くサービスを提供する目的で活動しようとするものです。

名大病院の初診の患者様にご協力をいただき、平成17年8月から9月までに初診で受診された患者様の院内の各部署での時間経過を調査しました。初診手続きの待ち時間はコンシェルジュ利用者で平均7.9分、非利用者で26.8分と約20分の待ち時間短縮効果が得られました。
また各診療科での待ち時間はコンシェルジュ利用者で約7分、非利用者で68分と約60分の短縮効果がみられました。合計でコンシェルジュを利用することにより約80分の待ち時間の短縮効果が得られました。また実際の診療時間はコンシェルジュ利用者で約110分、非利用者で80分程度と、コンシェルジュ利用者の方が長い結果が得られました。
コンシェルジュが介在することにより事前にさまざまな手配や手続き代行を行い、関係者に周知する業務を行っている効果が待ち時間の短縮と、実診療時間の延長という形で証明されたと考えています。
本研究の結果は日本病院管理学会雑誌2006年第2号(4月号)に掲載されています。
■NPO法人日本医療コンシェルジュ研究所 http://www.jmcl.jp/
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